天邪鬼と糖分 ‪@Asahi_Hotaru ‬

糖分を欲している天邪鬼によるブログ

熱海にて

 

この前、3年間勤めたアルバイトを終えた。
それについて話したい。

その前に、連日病院巡りをした。
それについて話したい。

その前に、大学の卒業式が行われた。
それについて話したい。

その前に、バイトの追いコンが行われた。
それについて話したい。

その前に、入社する会社の健康診断に行った。
それについて話したい。

その前に、熱海へ旅行に行った。
それについて話したい。

 

 

要するに、ここ数週間色々あった。

てなわけで、まずは、熱海へ行った話をしよう。
そして、おそらくこの熱量では熱海のことを綴って終わる予感がしている。

 


約3週間前。
ふと、思った。

 

「そうだ、熱海行こう。」

 

 

気づいたら最寄りのコンビニで缶ビールと柿ピーを調達し、私はグリーン車へ乗り込んでいた。
酒を飲みながら、プライムビデオで孤独のグルメを視聴。


ほどゆく揺れる電車の動きと丁度良く回ったアルコール。

 

「ここは、天国か?天国なのか?」

(「いいえ、熱海です。」)

 

そう思えるほどの居心地の良さは、まさに天国のようだった。

(「いいえ、熱海です。」)

 

「このまま、永遠に走り続けてくれ。栄光に向かって走る。あの列車のように。」

私の中の小さな甲本ヒロトが言った。


そんなこんなで、電車にゆられて1時間弱。
(ここまでは、熱海へ行く電車の中で既に書いていた。)


目的地である熱海へ着いた。

着いてすぐ、私は商店街へと向かった。
商店街をねり歩くと多くの学生が。
癒しを求めてきたはずの熱海にも関わらず、学生特有のカロリーの高さに圧倒され、この時点で早くも熱海へ来たことを後悔していた。


この謎の疲労感を少しでも取るため、私は昼食を取ることを決意した。
近くの鰻屋で遅めの昼食を取った。

昼食を取り終えると、その後は特に観光をすることもなく、予約したホテルへ。

男女で入浴時間が入れ替わるシステムであり、ちょうど着いた時間は男湯の時間帯だった。
部屋に着くや否や、着替えを持って浴場へ。


そこで私は目にしてしまった。

 

独り占め。

 

THE 独り占め。

 

大浴場もサウナも露天風呂も全てを独り占め。
私以外誰一人としておらず、静寂に包まれた浴場はもはや極楽と言っても過言ではない。

風呂から出て部屋へ戻り、ご当地ならではの番組を見ながら、本日2本目となるアサヒスーパードライをゴクリ。

 

「これだ、私はこれを求めていたんだ。」


酒を飲み終えると、私は晩飯を求め熱海の街を練り歩いた。

 

「サクッと食べて帰ろう。」

そう思い、私は近くの蕎麦屋へ入り、ざる蕎麦と天ぷらのセットをものの5分で平らげる。
蕎麦屋を出て、コンビニへ。
適当にデザートを買い漁り、私は部屋へ戻った。

 

「完璧だ。この流れ、完璧としか言いようがない。」


ここまで、無駄な動きが全く無い。

おそらく、【全日本熱海旅行選手権個人戦(3月19日の部)】という競技があれば、この時点でメダル候補になっている。

そして、第二陣の浴場へ。

 

「最高だ。お前ら最高だよ。」


背にしている浴槽の縁に向かって、私はそう告げた。


部屋へ戻ると私はデザートを貪りながら、深夜1時になるのを待った。

深夜1時。
そう、3月19日は伊集院光深夜の馬鹿力の放送日。


これを聴けば、文句無しの優勝
優and勝である。

 

しかし、悲劇は突然訪れた。

深夜1時。
radikoを起動。

 

「な、な、な、なぜ!


なぜ、なんだ!!


なぜ、聴けないんだ!!!!!!!」

 

 

 

 

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そう、この地域では「伊集院光深夜の馬鹿力」をネットしている局が無いのである。

 

終わった。何もかも。
その後、私はいつものペースを乱し順位を大幅に落とした。
蓋を開けてみれば、【全日本熱海旅行選手権個人戦(3月19日の部)】の最下位へ転落したのである。


1泊2日とは言え、私の熱海旅行はここで終焉を迎えた。

 


明日から社会人。

 

今、私は思う。

 

「温泉に行きたい。深夜の馬鹿力を聴ける地域の温泉へ。」

 

 

 

 

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p.s. 深夜の馬鹿力が聴けず、テレビを見ることにしたところ、ちょうどやっていた「ゴリパラ見聞録」という番組。バリおもろい。これは、おもろい。